比較的コンパクトな空間でありながらも、吹抜けを活かしたデザインでシンプルな間取りに変化をもたらし、素材感豊かな内部空間としました。
北広島市稲穂東にて4区画分譲している建売住宅の「連棟の家」3棟目が着工しました。
久しぶりの冬の着工。今日の掘削工事が終わると、明日は冬期養生のテントがかかります。
手前にあるのはレーザーで水平を出す機械。これを使って掘削の深さが均等になるように確かめながら掘っていきます。
現場の完成は来年5月予定。すっかり寒くなってきましたが晴天に恵まれ、オープンハウスに向けて幸先の良いスタートになりました。
冬の基礎工事の風物詩、上屋の養生テントがかかりました。
積雪や凍害対策として抜群の効果を発揮してくれます。
近年はこのテントの普及のおかげで、冬の工事の方が管理しやすいくらいです。
何よりも天候の影響を受けにくいというのが最大の魅力。
中の様子は鉄筋を組んでいるところです。
ちょっとビニールハウスっぽいですね。
コンクリートを流し込んだあとはこのストーブに火を入れます。
今年も去年に続き雪が少ない年末ですが、コンクリートは温度管理がとても大切。
テントとストーブでコンクリート打設準備は万端です。
新年あけましておめでとうございます。
今年のお正月は雪も少なく、穏やかに過ぎていきましたね。
北広島の連棟の家3は基礎の型枠解体で工程の幕を開けました。年末年始をまたいだので、いつもよりかなり長めの養生期間でした。
こちらは排水の配管。工事が進むと土の中に埋まって見えなくなる部分なので、深さは基準通りか?勾配はしっかり取れているか?立ち上げ位置は間違いないか?等々・・・チェックしていきます。
明日は養生のテントを解体です。気温は低いものの、向こう一週間の降雪はほとんどなさそう。今年も順調な滑り出しです。
基礎工事も終盤です。今日は基礎の中や周囲に土と砕石を戻す、埋戻しの作業です。
冬は現場で掘った土を使わず新しい土を運んでくることが多いです。道産子的に言うと、「しばれている」ことが多いから。
凍りついた土を戻してしまうと、解けた時に沈下してしまう恐れがあるためです。
上は砕石を平らに均す、プレートがけの作業です。振動を与えて転圧をしていくと、
ここまでフラットになります。
この上からコンクリートを流し込むので見えなくなる部分ですが、おろそかにすると後々ひび割れやコンクリートの強度不足の原因になることもあるので精度が求められる工程です。
今週は大工工事が始まります。
北広島市の建売住宅 連棟の家3
大工工事が始まりました。今日は土台敷き2日目。高さや直角を合わせながら固定していきます。
こちらは前日に出した墨出しの様子。この墨のラインに合わせて土台を敷いていきます。
土台を敷き、大引きを架けたら明日からクレーンを入れての建て方です。天候も良さそうなので、こなまま降らないことを願うばかりです。
身体も縮こまる様な冬空の下、北広島市の建売住宅 連棟の家3の建て方が始まりました。
今日はクレーンの二日目。前日のうちに敷いた2階床を足場に、柱や梁を架けていきます。
主張しすぎないエイトワークスのイメージシート。
掲げる位置にいつも迷いますが今回は隣の空き地側に幹線道路があるので、そちらに向けて掲げてみました。
1階の様子。まだまだどこにどんな部屋ができるのかはこの時点だとわかりませんね。
手前がリビング、奥がダイニングキッチンになります。
大工さんや職人さんが毎日歩く足場の景色です。新築住宅の足場は「くさび緊結式足場」という仕様のものがほとんどです。あまり撮ることのないアングルですが、普段の職人さんの目線はこんな感じだというのを伝えてみたくて撮影しました。
一服休憩のときに棟梁が振る舞ってくれたオニオンスープ。
この時期に外で飲む熱々のスープは衝撃の美味しさ!ただのレトルトスープがここまで美味しく感じられるのは寒空の下で外仕事を頑張っている人だけが得られる特権かもしれません。
窓と玄関ドアの取り付けが完了しました。
これで雨風を心配しなくて良くなりました。
大開口な窓のガラスは後入れです。重いので。
先に枠だけ付けておいて、その日の夕方にガラス屋さんがガラスを入れに来るのがいつもの段取り。
・・・と思いきや、お昼ごはんを食べて再開したらすぐにガラス屋さんのトラックが「ブロロロン」と到着。
ちょっと焦りましたが午前中にだいぶ進んでいたので、むしろベストタイミングでした。
外からガラスを入れている職人さんたちの姿。
家の中に入ってこようと窓に群がるゾンビに見えなくもないなぁ・・・。なんて思われながら写真を撮られていることは本人たちはもちろん知りません。真面目に仕事してます。
最後に玄関ドアの取り付け。エイトワークスで標準採用しているノルド社の木製ドアです。
総重量165kgの大物です。持ちづらい形状なのもあって、棟梁と二人で「お・・・重っ!」と悪戦苦闘しながら吊り込んできました。
上の写真は塗装前の素材そのものの色です。このあとしっかり養生をして、塗装工事までの間は養生されたままになるのでこの姿が見られるのはごく僅かなタイミングだけです。
さあ、これで天候や防犯対策もしやすくなりました。気持ち的に、現場も次のステージに入った感じです。
1階の床合板を敷き終わり、現場内が歩きやすくなりました。
エイトワークスの現場は床下の湿気を逃がすためになるべく床合板を敷くタイミングを遅くしているのですが、やはり合板を敷き終わると安心感が違います。
エイトワークスの床合板は厚さ24mmの厚合板。いわゆる「ネダレス」工法です。
昔ながらの、大引きや梁の上に根太(ネダ)を転がして合板を敷く工法に比べると少々コストがかかりますが、強度・気密性・作業性・床鳴りなどのメンテナンスの少なさ等、多くのメリットが享受できる工法です。
二階は間仕切りが終わり、各部屋が区切られました。こちらは寝室とウォークインクローゼットです。寝室の広さは7.5帖・ウォークインクローゼットは5帖なので収納たっぷりです。
こちらは二階の中心部分の廊下。左手の吹抜けと右手の階段室の間を通る、ちょっとした渡り廊下になっています。
週明けには住宅瑕疵(かし)保険の構造検査があるので、それに備えて金物チェックも行いました。
上の写真はホールダウン金物。地震時に家が基礎から抜けないように引き寄せている金物です。
こちらも同じ様な働きを持つ金物なのですが、注目すべきは棟梁の断熱に対する気遣い!
金物の裏側にはグラスウールが入らず小さな断熱欠損になるため、ウレタンを吹いてくれていました。
もしかしたら全体の断熱性能には大きな影響がない部分かもしれませんが、こういった細かな配慮が最終的に一つ一つの家の品質にかかわってくるのだと常々思います。
この様により良い住宅を作ろうとする姿勢を持つ職人さんは大切にしていかなければならないと思う今日の一コマでした。
今日の連棟の家3は2階の壁の気密工事が終わり、天井野縁を組んでいました。
野縁(のぶち)とは天井のボードを張るための木下地のことです。エイトワークスでは正方形の格子状に組んでいます。
一枚だけ張られたボードは「ハイパーハードT耐力壁」という構造面材で、昔ながらの筋交いと呼ばれる斜材に代わる材料です。筋交いを使うと壁内の断熱材がうまく入らず、部分的に性能の低い壁ができてしまいがち。
エイトワークスは断熱欠損という言葉に非常に敏感なので、断熱層とは異なる層で壁の強度を出す工夫をしています。壁内などの見えなくなる部分の造りはシンプルが一番!
来週からは外壁工事が始まります。
外壁工事のための下地準備は万端。外装業者さんは人数が多いので少しだけにぎやかになりそうです。
今年はうるう年ですね。そして今日はうるう日でした。
特に変わったことが起こったわけではありませんが、うるう年の年は夏季オリンピックイヤーなんだと気づきました!
もしかして常識でしたか・・・?
ちなみに現場の進捗を管理していると、うるう年のときは1日もうけた気分になります。ただでさえ2月は一ヶ月が少ないですからね。「よし!今年の2月は一日余分にあるぞ!」
と、4年ごとに必ず言っている気がします。
現場の方は1階のフローリングを敷き始めています。樹種はいつものナラ無垢。無垢フローリングは一枚一枚バラのものを敷いているので、一般的なカラーフロアーと比べると作業に時間がかかります。
こちらの連棟の家3もフローリングだけで3日間の工期を予定しています。
フローリングの継ぎ目に挟んでいるのは梱包用のPPバンドを切ったもの。
無垢フローリングは素材の特性上伸び縮みがあるので、フローリング同士をくっつけすぎない様にパッキンとして挟んでいます。
このたくさんのPPバンド達を見ていると、名前が出てこないけどアレに似ている・・・なんだっけ・・・?棟梁に聞いてみました。
「なんかこれ沖縄の水族館とかにいる砂の中から顔出してるやつに似てない?」
「ああ、チンアナゴですか?」
「そうそれ!これ顔描いたらもっとそれっぽく見えるかも」
「あ、ああ・・・(笑) 俺がやったって言わないでくださいね」
棟梁の苦笑を横目に目を描き込みました。「映え」間違いなし。
チンアナゴではなく一反もめん誕生の瞬間。
「俺がやったって言わないでくださいね」
そうですね。その方が良さそうです。
大工工事の中でも特に手間のかかる作業の一つ、階段の施工が始まりました。
上の写真は親板部分。エイトワークスの階段は既製品を使わずに造作するため、大工さんが現場で加工してくれます。
今回は階段下に意匠性を持たせたいので、棟梁にはちょっとひと手間かけてもらいました。
天井をRにするため加工してくれた親板。
「材料が固くて意外と大変でした」と苦笑する棟梁に、とりあえず苦笑で返しておきました (笑)
壁から天井にかけて曲げ合板を張り、R天井の完成です。出来上がった写真だと伝わりませんが、合板を張るのもかなり大変だったそうです。
苦労を共有できなかったものの、その苦労を感じさせない見事な仕上がりです。
外部の足場がなくなり、全体が見やすくなりました。
連棟の家1、2と同様に引き締まった黒い外装です。
現場を照らす夕日が、そろそろ片付けて帰る時間だよと棟梁を促していました。
内部の方は二階の大工工事がだいぶ進んできました。
エイトワークスでは基本的に建具の高さは天井までのハイドアです。
スッキリした見た目と、開放感が得られます。
連棟の家03では壁のボード張りがほぼ終わり、断熱材が見えなくなりました。
上の写真はリビングからキッチン方向を見たアングル。
リビングダイニングの上は吹抜けになっているので開放感と採光が得られる間取りとなっています。
見上げた先にあるのは2階のホールです。撮影したのは夕方の4時半頃。この時間にしてはなかなかの明るさです。
大工工事が終わった連棟の家03では壁紙の工事が始まりました。
定番の白いクロスと、一部アクセントにグレーを使用しています。
一番奥の壁はカラ松の針葉樹合板を取り入れています。
エイトワークスは内装に木を取り入れることが得意ですが、その際注意するのは木視率(もくしりつ)。
室内で目に見える木の範囲が多すぎると、急に野暮ったくなってしまいます。
このさじ加減は、今までの試行錯誤と経験に基づいた感覚によるもの。一朝一夕で身についたものではありません。
連棟の家03の工事も終盤戦。ここからは仕上げ工事で多種多様な業者さんが集まってきます。
現場内の清掃が完了しました。
連棟の家03は黒やグレーのモノトーンと木目を組み合わせた内観になっています。
フローリングは標準仕様のナラ無垢。見た目は柔らかですが、多少物を落とした程度では傷が付かない硬さを持っています。
キッチン側からリビングダイニングを眺めたアングル。正面の壁と、階段下の天井をRにすることで、モノトーンの無機質さを少しだけ柔らかくしています。
玄関ホールは大きな窓に設えた格子と、レッドシダーで造作した天井までの建具が目を引きます。
二階のホールからは、LDKを見下ろすことができます。吹抜けには明るさや開放感という室内環境の効果に加え、家族同士の存在を感じられるという内面的な効果も期待できます。
残りの工事はごくわずかですが、竣工まで気を引き締めて。
それが完了すれば月末にはオープンハウスの予定です。