札幌市東区にて、新たに着工することになった「オオヤネコヤネ」
着工に先立ち地鎮祭が執り行われました。
神社はいつもお願いしている札幌八幡宮さん。地鎮祭に力を入れている神社なので段取りも良く、無事に土地の神様に着工の挨拶が終わりました。
オオヤネコヤネはエイトワークスとしては初の二世帯住宅。建物の面積も過去最高レベルに大きく、見ごたえのある建物が出来上がることになりそうです。
地盤改良工事が始まった「オオヤネコヤネ」
こんどの物件では、既成コンクリートの杭ではなく、コストと設計強度のバランスを考慮し砕石パイル工法を採用しています。
アースオーガというドリルを使って掘削した穴の中に、砕石を流し込んでいきます。
「ザザザザー!」と大きな音を立てて流し込まれていく砕石を、アースオーガで振動させて地中で圧密させていきます。
昨今SDGsの動きが広まっていますが、砕石パイルはコンクリートでなく、いわゆる「ただの石」なので環境面にもメリットがあります。費用面での折り合いが付けば、今後広まっていくかもしれない工法です。
基礎工事の要とも言える、「布」と呼ばれる立ち上がり部分のコンクリート打設です。
普段だと3台程度で済むコンクリートミキサー車も今日は5台。基礎の大きさが数字になって現れています。
丘珠空港が近いのが関係あるのかわかりませんが、上空にヘリコプターも飛んでいました。
打設時は湿潤で涼しく、コンクリートの硬化もじっくりと進みそうな気候でした。安心して次の工程へ進めます。
エイトワークス歴代の物件の中でも指折りの大きさ。オオヤネコヤネが上棟しました。
今回は建て方は棟梁を含め4人の大工さんが作業にあたっています。
クレーンで吊り上げた梁を両側からタイミングを合わせて掛矢(かけや)で叩き込みます。材料は工場でプレカットされているので、少々家のサイズが大きくとも上棟までは2日で到達します。
材料をクレーンのフックに掛けたり外したりするには、玉掛け(たまかけ)の資格が必要です。
上の写真は斜めにかかる登り梁を吊ったところ。
実は斜めにかけやすいように、梁の重心から少しずらして吊っています。
経験則に基づき、絶妙な玉掛け作業で効率的に建て方をすすめる大工さん。
計算通りに梁がかかったときには少し誇らしげです。
外回りの防水やサッシの取付が一段落し、雨や雪の影響がなくなったので、暖房や給排水の床下配管作業が入りました。
赤いのが暖房配管。各部屋に設置されるパネルヒーターへは、この管を通って温水が送られています。
エイトワークスでは床下を乾燥させるため、合板はなるべく後に張る工程になっています。
配管作業が終わったらすぐに床の合板を敷くので、大工さんが並行して床下の掃除を行っています。
合板を張ってしまうと見えなくなる床下。それだけに真心込めて掃除機をかけてくれています。
遅れ気味だった初雪が降ったかと思えば、急にドカ雪に見舞われ、ようやく年末の札幌の景色になった感じですね。
オオヤネコヤネはそんな中壁の断熱・気密工事が完了しました。
暖気も逃げにくくなり、休憩中にストーブを囲んで棟梁たちと談笑する時間が癒やしになる季節です。
天井の下地も組み終わり、そろそろフローリングの作業に入ります。
新年あけましておめでとうございます。
年末年始期間、休んでいた大工さんたちが戻ってきました。
ベテランの大工さん達は連休明けの休みボケもなくキビキビとした動きを見せています。
今は壁のボード張り作業中。
何十年も前から変わらない建材のひとつ、石膏ボード。
年配のベテラン大工さんになると、今まで張ってきたボードの枚数も軽く1万枚を超えるそうです。
大工工事も終了直前。
エイトワークスの大工さんの真骨頂、家具工事に入っています。
住宅業界では生産性を上げるために既製品の収納などが主流ですが、間取りや生活スタイルに対応するには造作収納に一日の長があります。
エイトワークスでは、既製品と造作収納をコストと使い勝手、意匠性など様々な面からケースバイケースで使い分けています。
大工さんが使っているラジオ。なんと、昔懐かしいカセットテープのステレオです。さすがにテープは使えませんが、ラジオの機能は現役で使えます。
多種多様な職業の中でも、大工さんほど道具を大切にしている人たちはなかなかいないのではないでしょうか。
そんなこだわりの一部を感じられる1枚です。
大工工事が終了しました。
エイトワークスのこれまでの物件の中でも最大クラスでしたが、工程に大きなずれもなく無事に一段落となります。
大工さんのいない静かな現場内。
現場はこれから塗装や壁紙の「お化粧」の工程です。
内装のクロス工事に取り掛かっています。
2世帯の大型物件のため、親世帯・子世帯それぞれ別のチームで職人さんが入っています。
子世帯に設けている小上がり、「ヌック」。三連窓に合わせて照明の開口が天井に開きました。
キッチンの横には冷蔵庫と収納スペースが並びます。
親世帯の方は平屋で壁面積が少ないため、作業も先行して進んでいます。
クロスが張られると、家の中がぐっと明るくなります。
ようやく春の気配が近づき、少しずつ雪が解け始めた北海道。
とはいえ今度はザクザク道路に悪戦苦闘の毎日ですね。
なかなか解体できずにいた足場ですが、一部を残して解体できました。
ようやく建物の全景を撮ることができたものの、レッドシダーを張った壁はまだ雪山で目隠しされています。
クロスが貼り終わった内部。
床の塗装のため、床の養生を剥がしました。ならの無垢フローリングが姿を現しています。
札幌市東区の「オオヤネコヤネ」は仕上げ工事の真っ最中。
水回りの住宅設備や、照明器具などが取り付けられています。
あこがれのタンクレストイレも設置完了しました。コロナ禍で納期がかかる便器類も、早めに発注できたおかげで間に合いました。
和室や子供部屋には、遊び心のあるクロスを取り入れています。
完成までもう少し。明日は今シーズン最後の大雪となりそうですが、春のオープンハウスに向けてもうひと頑張りです。
清掃が終わり、ほぼ全ての工事が完了した「オオヤネコヤネ」
存在感のある外観です。
二世帯住宅の子世帯側のLDK。近年のエイトワークスのトレンドとも言える、グレーを取り入れた配色の内装です。
リビングの一部床を下げ、土間部分を作って外との出入りがし易い造りとなっています。
音楽室。防音ドアや吸音天井などを採用しています。完全防音とは言えませんが、ドアを閉めると音漏れがかなり低減されます。
壁付けのスポットライトの下にピアノが2台並ぶ予定です。
親世帯のLDK。こちらのキッチンは2ラインになっていてシンクとコンロがセパレートされた配置です。
キッチンの隣には和室が配置されています。
エイトワークス史上、最大級の大型物件でしたが、無事に竣工となりました。
サイズは違えど、しっかりとエイトワークスの性能やデザインを踏襲した「オオヤネコヤネ」
これからカーテンや外構工事が終われば、お引渡しまでもう少しです。