西区で工事が始まりました。
この現場のエリアは山や緑道が近い敷地が多く、今回着工した緑風の家もそんな自然を感じやすいエリアです。

ちょうど紅葉が始まったこの季節、景色の変わるさまを眺めながら現場が進んでいきます。
基礎の型枠組み立て作業が終わり、基礎天端の水平を出すための機械を据え付けています。

型枠の中に見えるオレンジの鉛筆の様なものが、ターゲットと呼ばれる水平を揃えるための部材です。
ボルトの様にネジ形状になっていて、受光機をセットすると機械が回転してターゲットをくるくる回し、すべてのトップの高さを揃えてくれます。
文章だと全然うまく説明できませんね。
緑風の家の施主様から、着工前にお預かりした小袋。
中に入っているのは出雲大社の砂だそうです。
地鎮祭を執り行わなかった替わりというわけではないですが、むしろ有り難みがすごい砂です。

ただ撒くだけだと恐れ多いので、なるべく家の中心になる位置に小さな山にしました。
明日からの埋め戻し作業で見えなくなってしまいますが、お家とご家族をしっかり守ってもらえそうです。
緑風の家大工工事開始しました。
クレーン車が来ての本格的な建方作業は明日からですが、今日のうちに手作業で組める柱や梁は架けてしまおう作戦です。

掛矢(かけや)で梁を叩き入れ込む棟梁。鳶職人がよく履くニッカポッカを愛用しています。
このニッカポッカは現場内の突起物などに接触したときに気づきやすい触覚の様な役割を持っていて、実はその形状にもちゃんと理由があったりします。

それにしても正午頃撮った写真なのに、この陽の低さ。気温も下がり、いよいよ冬の気配が近づいて来ています。
緑風の家が上棟しました。近隣養生の足場ネットが掛かっています。

内部はまだまだ構造体の柱や梁が丸見えのスケルトン状態です。

階段室になるスペースから上を見上げると、ちょうど張り終わった屋根の合板が見えていました。
外回りの合板が張り終わりました。まだ窓は取り付けられていないので、現場内は風が抜けて寒いです。

合板の釘ピッチは場所によって指定が違うので、チェックしていきます。
結果は是正箇所ゼロ。一箇所くらい見つけてカッコよく指摘したいのに、させてくれないキッチリ棟梁です。

緑風の家は玄関前ポーチに奥行きがあります。この奥行き感が、家の中と外をつなぐ中間領域として機能してくれます。

取り付け前のサッシたち。これから取り付ける各箇所に配られます。
年内最後の大仕事、木製サッシの取り付け作業日でした。
別物件の大工さんたちや、八城地建のリフォーム担当スタッフも応援に来てもらっての作業です。

まずはこの狭い通路を通って現場の裏側まで移動させなければなりません。

一番大きいサッシで2.3×2.1m。177KGあります。倒さないよう、ぶつけないよう、傷つけないよう気を付けて5人がかりで運びます。

まずは2階の大物を取り付けです。いちばん大変な作業を先に終わらせてしまおうという段取り。

重すぎて2階まで挙げられないので、今回の作業のために用意したチェーンブロック。滑車で荷揚げすることにしました。

ゆっくりと吊り上げられていくサッシ。手動なので時間はかかりますが確実に上がって行きます。



2階に到着。ここまで来ればあとはスムーズです。


1階のサッシも順調に取り付けられていきます。


ガラスの透明度が高いので、窓が付いている様に見えません。

ラストが最大寸法のサッシ。やっぱりとにかく重かった・・・。

なんとかすべてのサッシが取り付けられました。この時点で3時半。場合によっては翌日に持ち越しも覚悟していたので、予想以上にスムーズに作業が進みました。
これで樹脂サッシも含めてすべての開口に窓が付きました。現場の工程的には一つの大きなチェックポイントを無事通過、という感じです。
1階の床合板が敷き終わりました。
足元が安全に歩けるようになったので、これから電気業者や設備業者が入ってきます。

床があると、空間の広さも伝わりやすいです。
車庫の出入り口にシャッターが取り付けられました。
それに伴い、車庫内の天井や壁の造作が始まります。

壁に先行して、まずは天井貼り。重たい軒天ボードを二人がかりで施工します。

こちらは玄関ポーチのアプローチ。奥行き感のある壁に貼ったのは木毛セメント板です。
1階のフローリングは道南産なら材の無垢フローリングです。
敷き込む何日か前に梱包を開け、現場の環境になじませておきます。

天井の下地組が終わり、次の作業の段取り中の棟梁。

外部は塗り壁のベースとなるサイディングが張り終わりました。
冬の間は塗り壁施工ができないので、外部はあと2ヶ月くらいこの状態で待機です。
1階のフローリングが張り終わり、養生された状態です。
床の上に材料もなく、一時的にスッキリ見える瞬間です。これから石膏ボードが大量に納品されるので、また現場内は狭くなってきます。

このカウンターで仕切られた一角は書斎スペース。リビングに併設する配置で設けています。


今日は2階のフロア張り作業中でした。
2階はプライベートスペースなので、コストを抑えてカラーフロアがエイトワークスの標準仕様。
とは言え、ノンワックス・耐キャスターでありつつマットな質感の、工業製品感のないものを採用しています。

棟梁の繊細な気遣いが見える一枚。柱の根元に少しだけフロアを飲み込ませることで、将来的な木材の収縮による隙間が生じないよう、一工夫をしてくれています。
階段造作の作業です。
エイトワークスの階段の標準仕様は大きく分けて2種類あり、一つは採光や通風を期待できるオープンな鉄骨階段。もう一つが階段下を収納などに活用できる箱階段です。
緑風の家では後者の箱階段を採用。ただ、階段下は収納だけでなくドッグスペースも設ける予定です。

箱階段は親板の切り込みから段板の取付まですべて棟梁の仕事なので、鉄骨階段に比べると作業手間が3倍以上。階段の作業中は集中しているので、ちょっと話しかけないようにしてます。
ゴールデンウィーク前から、仕上げ工事に突入した緑風の家。
エイトワークスの仕上げ工事は、おおよそ2ヶ月かかります。
まず第一弾は塗装工事。

大工工事が終わって窓養生が取り払われたので、裏の緑地帯が姿を表しました。

書斎からの景色も見えてきました。

車庫内も片付き、塗装待ちの状態です。
内装のクロス工事が終わり、明日からの床塗装工事に備えて床の養生剥がし作業を行いました。

養生を剥がすと、久しぶりに顔を出すナラの無垢フローリング。塗装前の生の状態なので、少し白っぽいです。


大開口の木製窓から見える緑道の風景と、無垢フローリングの風合いが調和しています。

ポーチの壁に張った木毛セメント板は、そのテクスチャ感を残しつつ白く塗装しました。
男前すぎない、親しみやすい雰囲気の壁になりました。
緑風の家は最後に残っていた外構工事が終わり、竣工となりました。
アプローチだけでなく裏の庭もしっかり造園された緑風の家は、緑道に面するこの地域によく馴染んでいます。

裏手は天然芝と植栽。植栽はモミジやジューンベリーなど、複数の樹が庭を彩っています。

芝生スペース・化粧砂利スペース・ウッドデッキスペースと、3つのエリアに分けられた庭はそのときの気分や用途によって使い分けられそうです。

ウッドデッキの足元にさり気なく置かれた札幌軟石の踏み石。この軟石、全然庭の主役っぽくはないですが、在るのと無いのとではウッドデッキと庭のつながりが大きく変わる存在です。

車庫は1台分のスペース。壁には木毛セメント板を張っており、車庫の奥からは玄関にアプローチできる設計です。


リビングに設えたテレビ台は、ナラの突板仕上げ。床材と同じ樹種で統一しています。

リビングの一角に設けた土間スペースは、将来薪ストーブを設置することを見越した計画となっています。


リビングの隣に配置した書斎はガラス間仕切りで区切り、リビングとのつながりを残しています。

リビングの大きな木製窓から見える庭の芝生。

ウッドデッキへはリビングからもアプローチできます。


キッチンは久しぶりのオーダーキッチン。扉の面材もナラ材です。
ちなみに天井から吊り下げているペンダント照明は棟梁の作品です。


階段下には、ドッグスペースです。清掃性の良いフロアタイルを張り、吸気口も設けています。

2階のフリースペース。吹き抜けを介してリビングや庭を感じることができるスペースです。
昨年の晩秋に着工した緑風の家は、一冬超えて初夏の竣工・お引渡しとなりました。
四季の移り変わりを感じられる立地の緑風の家。
これから住まわれる施主様ご家族とワンちゃんとの暮らしを見守る邸宅ができあがりました。