屋久島視察(後編)

 

前回の屋久島視察(前編)のブログに続いて後編をお届けします。

 

屋久島といえば「縄文杉」というのは一度は耳にしたことがあるかとは思いますが、この縄文杉、簡単にはお目にかかることはできません。

 

前編に引き続き「旅楽」さんのガイド付きツアーで行かせてもらいましたが、山道も含め往復22㎞の約10時間半を要します。

なので、朝6時に登山口に入った時にはまだ日が昇る前の真っ暗闇からのスタートとなります。↓

 

 




スタートから8.5㎞はトロッコ軌道が続きます。

このトロッコ道は大正12年に安房~小杉谷間で開通し、山中で伐採した屋久杉をふもと町まで運搬するために設けられた林業用の鉄道でしたが、昭和44年を最後に運行は終了となっています。

 










↑日が昇るまでの夜道は一人一人ヘッドライトが必須アイテムです。

 

 

 

↓30、40分も歩くと朝日で明るくなってきた頃に、昨年の屋久島の大雨で道が流されて登山客が取り残されてしまった場所がでてきます。

線路横の斜面から水が流れてくる場所なので、ここの一部分だけ屋根が取り付けられています。

 

 

 

 

トロッコ道と森の抜けからの朝日が綺麗でした。

 

 

 

前半は何ヵ所か川を渡るための橋が出てきますが、明るくなってきて岩の大きさにビックリ。

元々屋久島自体が海底から花崗岩の隆起によりできた島なので、土はほとんど無く花崗岩のかたまりのような地質をしています。

大雨が降った際にはこの岩が全て隠れてしまうようです。

 

 

 

 

ジブリ映画の「もののけ姫」のモデルとなったと言われる「白谷雲水峡」に似た雰囲気の場所。

 

 

 

 

 

 

倒れた切り株。こう見ると大きさがすご過ぎます。

山を進んでいくと所々にこのような倒れた屋久杉が見られるのですが、通常倒れた木は朽ち果ててしまい最終的には姿形が無くなって土に還るのですが、屋久杉は倒れてから300年以上が経ってもある程度そのままの形を維持していることに驚かされます。

 

 

 

 

有名な「ウィルソン株」。切り株の中からある特定の場所から写真を撮るとハート型に。

 

 

 

 

 

 

 

これより先が「世界自然遺産」ということで、景色に特段の変化はありませんが、身が引き締まる感じになってきます。

 

 

 

 




 




 




 

 

 

↓そして最後にたどり着いた「縄文杉」。(標高約1,660m)

あまり近くにも寄れないので、本当に写真ではこの迫力をお伝えするのは非常に難しいのですが、実際は写真の何倍もの凄みと感動的な場所です。

 

 

 

 

こればっかりは行った人しか分からないかもしれません。。。

 

 

 

 

 

↓最後に全員で縄文杉と集合写真。

 

 

ほぼ毎日雨が降ると言われる屋久島ですが、今回私たちは運よく車移動の最中以外はほとんど雨に当たることはありませんでした。

雨が多く、土は少なく、台風も寒暖差も多いこの過酷な環境だからこそできあがった植物の生命力は苔や大木だけではなく、山全体、島全体にどこにも無い風格と魅力を醸し出しています。

 

 

縄文杉以外の巨木で「大王杉」、「扇杉」、「夫婦杉」など色々道中でてくるのですが、写真では凄さが伝わりにくいので割愛させていただきます。

 

 

屋久杉、縄文杉の説明はこちらをご覧ください。↓

 

 

他にも今回巡った場所は色々あり、プライベートでは中々行く機会もない場所でもあるので、、企画案内していただいたチャネルオリジナルさん、旅楽さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 

また、「屋久杉」はもう手に入りませんが、「屋久島地杉」という植林され50~60年の材料は当社でも扱っておりますので、ご興味のある方は是非お声がけください。

この特殊な環境で育った屋久島の杉は、改めて見た目の美しさの他にも耐久性の高さを再認識することができました。

 

 

屋久島地杉プロジェクトストーリー(YouTubeはこちら)

 

↓お邪魔させていただいた「屋久島地杉加工センター」。

すべての木材が屋久島地杉なのです。




 

 



2020.01.16