

南区澄川にて丘陵の家、着工しました。
比較的地盤が強固な澄川エリアですが、今回は「要地盤改良」の判定が出たため改良工事を施工しました。
とはいえ深いところまで届く杭が必要なわけではないので、砕石パイル(柱状砕石補強体)を採用。
地盤面から1.75mの深さに直径40cmの穴を掘り、そこに砕石を充填していく工法です。
将来建物を解体したときも土の中に残るのは石だけという、環境に優しい一面もあります。
バックホーで砕石を漏斗に入れて先に空けた穴に流し込みます。
2mピッチ以内ごとに施工していき、合計29本の砕石パイルが打設されました。

北海道の冬季の基礎工事の風物詩、養生テントが架かりました。
これで天候を気にすることなく、尚且つ採暖しながら基礎工事を進めることができます。
とはいえ今年は本当に積雪が少なく、こんなに現場の管理がしやすい冬は初めてです。
テント内では鉄筋が組み終わり、第三者機関による配筋検査中です。
図面通りに鉄筋が組まれているか、鉄筋のピッチや緊結状態は基準通りかなどを見てもらい、無事に合格。早速今日の午後からコンクリートの打設一回目です。

基礎の最終工程、土間コンクリート打設です。
天気もよく、絶好の打設日和でした。
ミキサー車が運搬してきた生コンクリートを、ポンプ車で基礎の中に打設していきます。
打設したらコテで均していきます。
打設後の採暖には、じんわりと暖かい練炭を使用します。名前はたまに聞くけど、現物を見る機会は少ない代物です。
要所要所に簡易的なヤグラを組み、吊り下げていきます。
最後にシートを掛けて終了。これで基礎工事は無事に完了。大工さんがやってくるまで、養生期間となります。

雪が降る中、丘陵の家の建て方作業が始まります。
丘陵の家と名を冠するだけあって、現場から離れた丘のふもとからもクレーン車が見えました。
クレーン作業は2日に分けて行い、一日目は二階の床まで架かったらクレーン車を帰します。
二階の床梁と下地で組んだマス目が美しいです。
二階の床合板は、水平剛性を高めるために構造用のビスを所定の位置と本数で打ち込んでいます。
明日はクレーン二日目。上棟予定日です。

降雪も落ち着き、外まわりの合板張り中の丘陵の家。
合板を張ると、家全体がしっかりと固まった感じがします。
合板が張られた室内の様子。合板を張る前に入ってしまった雪を外に出す作業がこれから待っています。

丘陵の家は窓が付き、1階の床合板も敷かれて、大工工事の工程的には一つの山場を越えた感じとなっています。
いつでも整頓してくれている棟梁のお陰で、いつ写真を撮っても良い現場の状態になっているのがありがたいです。

壁のグラスウール充填が完了しました。
グラスウールの種類は性能とコストの両面、さらに作業性も優秀なクナウフインシュレーションのものを採用しています。
工事が進めば見えなくなる部分ではあるものの、色合いも無駄な着色などされていない自然な風合いが良い感じです。
余談ですが、丘陵の家の隣の敷地もエイトワークスで取得することになりました。
こちらの敷地に、近い将来「丘陵の家2」が計画されるかもしれません。

フローリング張り作業。今回丘陵の家では、栓の木(センノキ)のフローリングを初採用。
センノキは文字通り、コルクの様に栓として使われていた樹種です。見た目がケヤキに似ているという特徴もあり、北海道を中心に全国に自生しています。
フローリングは3種類の幅を混ぜたミックス張り。大工さんは大変ですが、そうすることで床に表情を出すことができます。
2階も同時進行でフロア張り作業中ですが、こちらはコストを抑えたカラーフロアです。

内部の大工造作がかなり進み、全体の雰囲気が見えてきています。
棟梁は階段の造作中。下地から組み上げるので、入念に寸法を確認しています。
階段を登りきる部分の横の壁には、アクセントで羽目板貼りとしています。

外装の工事はまだ完了していませんが、先行して足場の養生ネットを撤去しました。
明日に予想される強風の影響を受けないようにするためです。
外壁に張る羽目板は、両面を先行塗装しておきます。両面塗装しておくことで張ったあとの反りを予防する狙いがあります。
中では棟梁の階段造作が終盤。今日中には一旦完成します。
2階の子供部屋に並べられた格子用の材料。1階の天井に使用します。

先日塗装した格子用材料を、リビングとダイニングの天井に留めていく作業です。
一本一本手作業で打っていくので、1日中かかります。
あらかじめ打ち付けておいた手作りの定規に合わせて均等に留めていく棟梁。腕も肩も悲鳴を上げそうです・・・