

平岸でHouse K(仮)が着工しました。
久しぶりの豊平区での工事です。
地盤の状態も良好でスムーズに掘削作業が進んでいます。
切込砂利を入れたら高さを確認しながら転圧を並行で行います。
土を掘るだけのシンプルな作業ですが、工事初日の現場は毎回不思議と緊張します。

暑いというよりも、半袖で過ごしやすい日が続いています。
そんな中、平岸のHouse K(仮)では基礎の立ち上がりにコンクリート打設作業が入りました。
直径10cmの圧送管から注ぎ込まれる生コンをバイブレーターで隅々まで行き渡らせていきます。
打設終わったエリアから、後を追うようにコテで天端をペタペタと均しています。
天端はコテで均した後、上から高流動化剤を添加したレベラーを流し、水平を出していきます。

基礎の型枠が解体され、排水工事の日でした。
隣地との距離が近いため、重機ではなく手掘り作業でした。
床下の作業や点検のために設ける人通口。
明日から埋め戻しで基礎の中に土が入るので、地鎮祭のときに神主さんから預かった鎮物(しずめもの)もセット完了。
家の中心且つ、地鎮祭のときの祭壇の向きに合わせて置いています。

基礎の埋め戻し作業でした。
House K(仮)の竣工は冬になるので、今のうちにアスファルト舗装の下地となる路盤も作っておきます。
こうすれば大工工事が始まった後も、現場内が泥で汚れることも少なくなります。
今回は防湿用のシートにシロアリが嫌がる薬剤が含浸されたものを使用しています。
ジョイント部分の黒いテープも専用の物です。見た目も使用感も、普段気密工事に使っているテープと同じでした。
シートの上に敷く断熱材もシロアリ防除の効果があるものです。

基礎工事が終わり大工工事が始まりました。
建て方作業が始まる前に、棟梁が一人で土台を敷き1階の柱を立てるところまで進めます。
ボルトの貫通する土台の穴はコーキング処理しています。
木材自体は乾燥材なので雨に当たっても水の浸透は心配ありませんが、こういった穴に水が入ってしまうとなかなか乾燥しづらいので予め対策しています。
週明けからクレーン車と応援の大工さんが来て建て方作業に入ります。

外壁面にOSBパネルが張られ、構造躯体がよりしっかりと固まりました。
建物前面のスペースは材料を置くといっぱいになってしまうので、工事看板を足場に掲示するという一工夫。作業と通路スペースを確保できました。
外周は外張り断熱材が施工中です。
余談ですがエイトワークスのロゴ入りヘルメットを作りました。マットブラックが良い感じです。

現場内は棟梁が断熱・気密工事に取り掛かっています。
これ以上ないと言いたいくらいキレイに入っているグラスウール。
グラスウール綺麗に入れる選手権があったら優勝待ったなしです。
断熱工事とセットなのが気密工事。気密用のポリロンフィルムの施工が甘いと、断熱材本来の性能が充分に発揮できません。フィルム相互の重なりや端部のテープ処理など、チェックしなければならない箇所はたくさんあります。

壁の断熱工事に続いて、天井断熱が施工完了です。
これでHouse K(仮)は断熱材に完全に覆われました。
埋め込みの照明器具が入るところは気密性を損なわないように板状断熱材でボックスを作っています。
断熱工事の完了で、現場の冷風機の効率も最大限に活きるようになりました。

2階リビングの無垢フローリング。エイトワークスの標準仕様、道産のなら材です。
フローリングは道南の厚沢部町で製材加工されています。巨大コロッケのギネス記録で度々TVで紹介される厚沢部町です。
フローリングのサイズは幅12cm、厚み1.5cm、長さは色々なものを組み合わせて張っていきます。ボンドと隠し釘の併用で張り上げ作業。
外部は外壁が張り終わりました。全体像は足場が解体されてからです。
ポーチの一部に、レッドシーダーを取り入れています。

壁や天井の石膏ボードが張り進められ、現場内の雰囲気が大きく変わってきました。
この写真だとわかりにくいですが、2階リビングのHouse K(仮)は勾配天井になっています。
ユーティリティとウォークインクローゼットには、特殊な石膏ボードを採用しました。調湿作用があり、湿気の多い部屋や押入れなどに取り入れられるハイクリンスカットボードです。

今日はキッチンの組立でした。
エイトワークス初採用の、パナソニックのLクラスというシリーズ。なんだか高級感が違います。
キッチンの天板は人造大理石ですが、普通よりもかなり重く総重量80kg。さすがに棟梁一人だと持てないので応援に行ってきました。
が、もう一人呼べば良かったと後悔するくらい重く大変でした・・・
なんとか周りや本体に傷つけたりせず、無事に乗った天板。ここまでくればもうあとは楽勝です。棟梁いわく。

大工工事が終わり、きれいに片付いたHouse K(仮)。
週明けから始まる塗装工事を待っています。
リビングの一角に設けられた、ヌックコーナーと収納。その上にはエアコンスペースと神棚置き場です。
脱衣室は洗面化粧台とは別に設けています。造作の吊り収納にはちょっとしたギミックを取り入れています。
House K(仮)は2階リビングなので、寝室は1階に配置されています。
ベッドのヘッドボードとなる腰壁にはスリットパネルを張っています。
窓から差す光が陰影を作っています。
外部は足場がなくなり全景が現れています。
ポーチ前に組まれたウェスタンレッドシダーのルーバー。
ただカットしただけでなく、端部を軽く面取りしてくれている棟梁の細やかさが光っています。

内装のクロス工事中です。
石膏ボードのジョイントやビス頭にパテをかけ終わり、天井クロス先行で作業しています。
ダイニングから見たリビング方向。正面窓上の帯状の造作は間接照明です。
取り付けに苦労したキッチンはガッチリと養生されています。
クロスが終わったら次の工事は床塗装。今まで隠されていた床材が顔を出します。

クロス工事が終わり、家全体が明るくなりました。
曲線や細かい部分もきれいに収まっています。
二階のフロアタイルを張る部分は、施主様の希望で緩衝材を施工します。白い床が緩衝材です。
フロアタイルは600角のモルタル調。やはりグレーの床のポイント使いはエイトワークスの家と相性が良いです。

平岸で6月に着工したHouse K(仮)、およそ半年の工期を経て竣工となりました。
2階リビングのHouse K(仮)は、玄関を入るとすぐに階段です。
リビングに設えた手すり兼暖房。空間の一体感を損なわない造りです。
勾配天井のリビングと作り付けのTVボード。TVボードと床材は同じ樹種のナラ材で統一しています。
ダイニング側にはベンチタイプのヌックを設けています。
ヌックの上にはガラリ付きのエアコンスペースです。
キッチンはエイトワークス初のPanasonic製「Lクラス」。大容量のフロントオープン食洗機も備えています。
食器棚は造作で、TV台と同じくナラ材を扉面材に使用しています。
把手は真鍮製。真鍮は抗菌作用やウィルス不活性化効果があるので、手が触れる把手に採用することで健康面の副次的効果も期待できます。
脱衣所に造作した吊り収納は、平積みしたタオルを箱の底から引っ張り出せる工夫を施しています。
トイレはモノトーンの壁と床の中に、ナラ材のカウンターを入れることで冷たくなりすぎない空間としています。
2024年最後のお引渡し物件となったHouse K(仮)。今年の冬は暖かい新居の中で過ごしてもらえることと思います。