今月新たに南区中ノ沢で着工する物件の準備で遣り方出しが入りました。
建物の配置と高さを正確に出すための工程です。
写真だとわかりませんが、道路と2m近い高低差のある物件です。
住宅瑕疵保険の検査員さんに、基礎鉄筋の検査にきてもらいました。
鉄筋のピッチや寸法、掘削の深さなど一つ一つ厳しくチェックされますが、無事に合格。
次の工程に進むことができます。
先日中央区で建設中のビルが設計基準に達しておらず解体してやり直すなんてニュースがありましたが、建物の規模は違えど我々にとっても無関係ではない話です。
今日の様な検査で、厳しく見てくれる検査員さんはありがたい存在です。
強度が出るまで養生中だった基礎コンクリートの型枠が外されました。
道路に面する側は2.5m近い絶壁です。風が抜けず直射日光なので、この壁の前で作業する職人さん、汗だくで作業していました。
残りの基礎工事の工程は、階段や床下の土間のコンクリート打設。天候と相談しながら最後の工程に進みます。
大工工事が始まりました。
今日は大工3日目。クレーンを使っての建て方作業です。
掛矢を持って梁の上を歩く大工さん。余裕の顔で歩いていますが、怖くないわけではないそうです。
キレイに並んだ柱。「る5」などと書かれているのが番付。これに合わせて柱や梁をかけていきます。
外張りの付加断熱施工が完了です。
採用しているのはスタイロエースⅡの50mm厚。
壁の断熱はこの50mmと、壁内のグラスウール105mmのダブル断熱です。
ジョイント部分は気密テープ処理。スタイロを留めた釘頭も水気の影響を受けないようにテープで塞ぎます。
基礎の断熱材との間はあえて隙間を空けて発泡ウレタンを充填しています。断熱欠損を最小限に抑えるためのひと手間です。
外壁の一部に使う羽目板は定番のウェスタンレッドシダーですが、今回は着色なので塗装作業に行ってきました。
使用したのはオスモカラーのパイン。
上の二段が着色前の素材の色、一番下が塗装後。
2回塗りの1回目ですが、ずいぶん表情が変わりました。
2回目は実際に壁に張ってから塗装予定です。
ベースの外壁となる金属サイディング張りが始まり、職人さんが来ています。
高台の家で採用したのはアイジー工業のSP-ビレクトという商品です。
ちょうど断面が見えている様に、よろい張りの仕上がりになります。
張り終わった面はコーナーのキャップを付けて仕上げ。暑い中ですがあっという間に張り上がっていきます。
猛暑日が続く札幌ですが、現場の中ももちろん過酷な暑さです。
そんな中、棟梁は一階のフローリング張り作業に取り掛かっていました。
温度や湿度によって伸縮することのある無垢フローリングなので、その施工時期に応じてフローリング同士の隙間をどれくらい空けるか考えなければなりません。
ランダムに梱包されたフローリングを、一度バラしてサイズごとに分けて積んでいます。
おおよそ均等に減っていくようにフローリングを張るために、少し面倒な作業も厭わずにやってくれる棟梁です。
断熱・気密工事と床材張り作業が終わった2階。
一度すべて道具や材料を片付けて一階に降ろしたので、釘一つ落ちていません。
間仕切り壁も下地が組み終わったので、部屋の区割りも目視でわかるようになりました。
階段となる吹き抜けから下を見ると道具や材料がたくさん。静と動という感じで上下階のコントラストがはっきりしています。
現場用の階段が外され、階段の加工が開始しました。
今回は意外と少ない、回り階段です。
ちなみにいつも一人で作業している棟梁は急な物音にびっくりしがち。
階段を組んでいる最中は脚立に上って作業したりしているため、玄関前にこんな掲示がされていました。
大工工事の二階の作業が佳境に入っています。
エイトワークスでは、カウンターや本棚などはほとんど既製品を使わず、造り付けしています。
二階ホールに設けたフリースペースはスタディコーナーとして使える様に、カウンターと向かい合う形で本棚を配置しています。
カウンターの長さは2.6m。三人並んで座れる広さです。
ウォークインクローゼットは、部屋でなくホールからの出入りで設計しています。
なんとなく「寝室に併設しているもの」と固定観念がありますが、生活スタイルによってはこだわる必要のない要素だったりします。
外部の足場も外れ、全景が見えるようになりました。
基礎部分の左官仕上げはこれからですが、CGパースのイメージ通りの姿が現れました。
内装のクロス工事。パテ処理が終わって天井から貼っていきます。
大工さんがきれいな下地を仕上げたお陰で、クロスの職人さんたちもご機嫌で作業してくれてます。
一階の床は無垢フローリングのため、工程の中に床塗装工事の期間を設けています。
今日は2回塗りの2回目の日。塗装前の朝に写真を撮ってきました。
オーク材の床は塗装すると木目がしっかり活き、ナチュラルさの中に高級感があります。
水回りのキッチンの床はモルタルの様な見た目ですが、600mm角のフロアタイルを採用しています。
暖房パネルや水回り、コンセントなどの仕上げ工程。色々な業者さんが出入りしていてにぎやかです。
大きな掃き出し窓の前はパネルヒーターを付けると邪魔なため、床下にヒーターを設けます。この上にガラリを付け、窓から降りてくる冷気を効率的に相殺する暖房設計。
暖房運転時の配管圧力を吸収するための膨張タンク。床下に設置するので、普段はお目にかからない部材です。
いつも暖房工事で入ってくれている職人さん。
「いやー私、昔から音楽が好きなんですよー」
という一面を持つおじさんです。とはいえ楽器をやるわけではなく、聞く専門だそうです。
南区中ノ沢にて、春に着工した高台の家が竣工しました。
玄関から見えるダイニング。下駄箱は造作で、扉は突板を張っています。
食器棚も同様に突板張り。正対するキッチンと床はモノトーンで色味を抑えています。
ダイニングとリビングはやんわりと区切られ、一体でありつつ別々の空間としても存在しています。
2階のフリースペース。勉強や仕事のスペースをここに集約することで、学習机が不要となるので各部屋の用途の自由度が高まります。