シンプルな立方体に奥行を感じられるLDKと家族の気配を感じられるオープンな暮らし方。
札幌市東区で新たに着工しました。
無事に地鎮祭を終えた土地で地盤改良工事の杭が入ります。
杭工事は大きな機械で打ち込むため大掛かりに見えますが、作業中は意外に大きな音や振動はなく進みます。
一本打つのに要する時間は5分もかからないくらいでしょうか。みるみる進みます。
杭工事が終わったら次の工程は掘削です。
掘削すると、地面の中に隠れていた杭がもう一度姿を見せます。
これを規定の高さにカットして、基礎を支える地盤の完成です。
基礎工事は一つ工程が進むごとに、前の工事内容が見えなくなることが多いため一つ一つ入念にチェックしていきます。
基礎工事の鉄筋組が完成しました。
鉄筋は完成したタイミングで第三者機関の検査を受ける様になっていますが、会社としてもいろいろなところを確認します。
鉄筋間隔や、
コーナー部分の鉄筋の重なり長さ、
人通口の位置と補強筋の状態など。
サイコロ状のブロックは鉄筋の下にもコンクリートがしっかり入るように鉄筋を浮かせておく、スペーサーブロックです。これのピッチなんかも確認します。
などなど・・・ここで紹介したのは触り程度ですが、見るべきところがたくさんあるのが鉄筋工事。
この日は午後からベースコンクリートの打設予定です。天気も良好。順調に進んでいます。
住宅建築の工程の花形 建方工事が始まりました。
離れた場所からでもわかる、クレーン車の存在感が際立ちます。
近年は木造の住宅でも、クレーン車を使用しての建方作業がほとんどです。
大工さんによる手作業に比べると作業スピードはもちろんのこと、安全性が段違いです。
安全対策の費用は渋ってはいけない部分。今回は車の通りが多いこともあり、誘導員もセットです。
吊り上げられた材料を所定の場所に誘導し、テンポ良く組んでいく大工さんたち。
材料はプレカット工場で加工されているので、建方作業は組み込んでいくだけです。
建方は翌日も行い、2日目には上棟します。
無事に上棟した現場では、屋根を組んでいます。
屋根の形状や組み方にもいろいろな方法があり、デザインや近隣の環境など様々な要素によって設計が変わってきます。
エイトワークスで採用することが多いのは緩やかな勾配片流れの形状。すっきりとしたミニマルな印象になり、外観の意匠を検討するときにも選択肢が広がります。
また、エイトワークスが心がけているのは小屋裏のスペースをなるべく低くし、全体の高さを抑えること。
そうすることで、縦方向の間延び感を減らすことができます。高さを抑えると外壁の面積も減り、建築コストの面からもメリットがあります。
北海道の夏はお盆までというイメージですが、今年はなかなか残暑が続いていますね。
現場の裏の日陰では外壁下地に使う胴縁に防腐塗装をしていました。
地面から1mの高さまでは、防腐塗装した下地を使用します。
この防腐塗装、本来は無色。でも無色だと塗り残しがあっても分からないので、色が付いたものになっています。
サッシが取り付けられ、タイベックという透湿防水シートも貼り終わりました。これで防水対策もバッチリです。これから胴縁などの外壁下地が終われば、大工さんの外仕事は完了。
次は中に入って断熱や気密の作業が始まります。
住宅の性能を決定づける要素のひとつ、断熱性と気密性。その施工が進んでいます。
断熱と気密は分けて考えることができないもので、どちらか一方を疎かにするしてしまうと家の暖かさが大きく損なわれてしまいます。
気密施工では、大工さんが壁や天井にポリロンフィルムを貼って断熱の内側に気密層を作ります。
その後で換気や電気の業者さんが穴あけ作業に入るので、その部分の気密が損なわれていないかのチェックが重要になってきます。
写真の様に配管を通したところはすべて確認していきます。
外部とつながっている金物のところは、天井裏の結露につながるのでウレタンで断熱補強。モコモコです。
業者さんたちは断熱・気密性にエイトワークスが求めているレベルを理解してくれているので、しっかりと要求についてきてくれています。
職人さんたちの高い技術力があってこそのエイトワークス。一棟一棟が技術の結晶です。
1階の天井下地が組み上がったHouse Nでは、天井の石膏ボードを張っていました。
この天井ボード張りの仕事こそ、毎回「ああ自分は大工さんになるのは無理だ・・・」と思わされる作業の一つです。
頭の上に重たいボードを持ち上げながら留めていく作業は2~3枚目で肩の筋肉が焼けるように熱くなります。それを何十枚も平然とこなすんですから、ほとほと頭が下がります。
またこの余裕な表情が憎たらしい・・・笑。口笛でも吹いてそうです。吹いている曲は何かな。USAかな。
二階の方は一足先に天井ボードが張り上がっていました。
吹抜けもあって開放的なHouse N。工程も順調に進み、ここからは目に見えて現場が変化していきます。
1階と2階をつなぐもの・・・そう、階段です。
今日は階段を組んでいました。ちょうど下半分が出来上がったタイミングで現場に行ったので、左右で状態の異なる階段の状況を写真に収めることができました。
住宅の一般的な階段は、工場で加工されたものを組むプレカット式の階段がほとんどです。
施工が楽で早いというメリットはあるんですが、プレカットだとどうしても野暮ったく見えてしまうのが最大のネック。エイトワークスは現場で大工さんに造ってもらっています。
上の写真の様なひな壇状の親板も、棟梁が現場で造ったもの。確かに楽ではなさそうです。
仕上がった階段は、とても手間がかかっているとは思えないほどシンプル。無駄を削ぎ落とすためには工夫と手間も必要です。
大工さんによる家具造作工事。
この作業が始まると、大工工事の完了が近くなっていることを実感します。
エイトワークスは食器棚などの収納家具は基本的に造作。大工さんが箱を組んだものに、後日建具屋さんが扉や引き出しを取り付けます。
玄関収納内部。ちょっとしたことですが、右下の傘掛け用のパイプは気が利いていると評判です。
トイレの奥には背面収納。こちらも扉が付きます。奥行きはトイレットペーパー1個分。圧迫感のないように深すぎないサイズに抑えてあります。
こういった収納家具は既製品もたくさんありますが、どうしても「帯に短し襷に長し」になりがち。
手間はかかりますが、それでもそれぞれの家に合わせて造作するべきだとエイトワークスは考えています。
東区のHouse Nでは塗装工事が入っています。
最近の住宅業界では塗装工事はめっきり減っていますが、エイトワークスの現場は塗装の工程に1週間かけるほど塗装がたっぷりあります。
柱や梁は今回は塗りつぶしなので、一度パテ処理。木の節や下地を埋めています。
塗装工事中の現場内は塗料の匂いが結構きついので、あまり長時間は滞在できません。
ですが職人さんと話が盛り上がりついつい長居してしまったときは、
「車の運転気を付けてくださいね~」という職人さんの声を背中に受けながら現場を離れます。
塗装工事がおわり、内装の仕上げのメインとなるクロス工事。
クロス工事と言っても、最初は壁の石膏ボードの継ぎ目やビス頭などのパテ処理とペーパー掛けからのスタートです。
それが終わってからの壁紙貼り。
この日はちょうど玄関のクロスを貼っていました。
ちょっと前の塗装のときと違い、クロスのときは専用の糊の匂いが漂っています。
現場が仕上がりに近づいていることを感じる、個人的に好きな匂いです。
エイトワークスで標準採用している、北海道産のナラ無垢フローリング。
現場で自然塗料を2日かけて塗るのですが、今回はお施主様が週末を使ってDIY!
壁の養生をして床全体をペーパ掛けして掃除機をかけて塗装して・・・とかなり大変ですが、
仕上がりはとても上手でした。
吹抜けからの様子。塗装することで木目が活き、木の持つ風合いがより感じられるようになりました。
すっかり日が落ちるのも早くなりました。
夕方薄暗くなり始めた現場では電気業者さんが仕上げ工事を進めていました。
コンセントやスイッチ、照明器具の取付作業。
「もうちょっとで明るくなるからもう少し待ってて!」と言われたので、
「今年はファクトリーの点灯式もオンラインのみだから実質ここで点灯式だね!」と返しましたが、聞こえていなかったのか意味がわからなかったのか返事はありませんでした。
ブレーカーを上げて無事照明が点灯しました。気づけば外はかなり暗くなっていました。
壁に設けたスポットライトの下はピアノスペースです。
ピアノが弾けるって、なんか良いですよね。
吹抜けの間接照明も陰影のメリハリが現れていい感じです。
夕景の外観。吹抜けを貫くような大きな窓が印象的です。
夏に始まったHouse Nの工程も終盤の終盤。完成が目の前です。
7月に始まったHouse N。
無事に清掃が完了しました。
材料や養生がなくなり綺麗になると、広々したLDKが実感できます。
2階もホールが広めの設計。物干しスペースを兼ねたフリースペースです。
美装業者さんから、
「いや~色々な住宅会社の清掃に入りますけど、エイトワークスさんのデザインが一番ですねぇ。」と嬉しいお言葉。
現場が竣工した姿を誰よりも早く、なおかつ隅々まで見るのは、いつでも美装業者さんです。
褒めてくれるその表情は、お世辞ではなく本心から言ってくれていることが伝わってきました笑。
さり気ないこういう一言、結構励みになります。