今月から新規に着工しました「レイヤードハウス」は、札幌市西区西野の物件です。
掘れば掘るほど、とにかく岩がゴロゴロと出てくる土地で、重機操作の職人さんも手こずっていました。
何トンあるかもわからないくらいの巨大な岩も出てきました。ここまで大きい岩にぶつかったのは初めてです。
そしてチラチラと映り込む、ミシュランマンの様にパンパンに膨らんだ職人さん。
札幌も最近は夏日が増えてきました。服の中に風を送る空調服が活躍する季節が近づいてきました。
もう夏が目前に迫っていることを感じさせる暑さが続いていますね。
外作業の職人さんたちも、「今年もこの暑さがやってきたか」と言いながら作業に当たってくれています。
「レイヤードハウス」の現場は基礎の型枠組。高低差のある現場なので登ったり降りたり、更に体力を使います。
外側から見ればだいぶ進んでいる様に見える型枠も、内側はまだまだこれから。
高さがある分、作業の日数も普段より1.5倍増しです。
レイヤードハウス
大工工事開始です。
前日に1階の土台や柱を立てたので、今日は二階の床合板敷き作業。
床は24mm厚の合板です。一枚一枚しっかりと重量があり、作業する大工さんは大変ですが建物はカチッと固まります。
みるみる張り上がっていく床合板。
張り上がっていく床合板なんですが・・・目が行くのはちょっと主張の強いTシャツ。
合板が敷き終わったら、雨に備えて養生。外の壁が立って、窓を収めるまでの期間の床養生シートです。
明日はクレーン車での建て方作業2日目です。
予報は晴天。明日も暑くなりそうです。
「レイヤードハウス」の目の前にはちょっとした遊歩道があり、時折ジョギングやサイクリングの人たちが通ります。
現場は予定通り、クレーンで吊り荷を揚げて建て方作業。
現場は幹線道路から離れた、車通りの少ない静かな場所に立地。
活気のある建て方の音が、奥の山へと吸い込まれていきます。
上棟を終えた「レイヤードハウス」。外壁面にOSB合板を張って更に強度を高めます。
昨年はウッドショックで非常に入手困難だったOSB合板ですが、最近はそれが嘘のようにあっさりと手に入ります。ただ、当時品薄で上がった値段はそのまま下がらず・・・
とはいえ、強度や軽さ、加工のしやすさとコストのバランスはやはり優等生なOSB合板。
他の素材に変えずに済んでいるだけ喜ぶべきなのかもしれません。
まだ窓が付いていないので、風が抜ける現場内。エイトワークスは床下を乾燥させてから床を塞ぐので、まだ仮床です。
一階の床は玄関と高低差がある作りのため、大工さんが即席で現場用の階段を造作しました。
ものの30分くらいで作ったとは思えない丈夫さとクオリティ。
「大工さんみたいですね!」と飛ばした冗談に、はにかみ笑顔で返してくれました。
「馬鹿にしてるのか(笑)」というやり取りを期待していたんですが、予想以上のかわいいリアクションでほっこりです。
前面道路で水道工事が入っていたため、いつもよりにぎやかな現場前。
家を雨風から守りつつ、湿気を逃がす透湿防水シートが張り終わったので天候の心配がなくなりました。
窓上の木下地の上は万が一雨が入っても壁内への侵入を防ぐためコーキング処理を。壁を貫通する換気の配管は専用の止水シート部材を使って防水性を高めています。
細かい部分ですが、こういった部分に手間を惜しまないのがエイトワークスと、その職人さんたちです。
壁の断熱材、グラスウールが入りました。これから気密シートで断熱材を覆っていきます。
「レイヤードハウス」は2階に洗面台やお風呂の水回りあるため。一階の天井に排水が降りてきます。
こちらはリビングダイニングの真上となるので、排水管を消音材で包んでもらいました。
消音材はフェルトとゴムの組み合わせのような素材。
それほど厚みはないものの、排水の音が大幅に軽減される優れものです。
天井下地組み作業が終わり、フローリングも張り終わりました。
リビングにはこれからの出番を待つ石膏ボードが山積みに。
格子に組まれた天井に張られます。
ユニットバスの組み立ても終わりました。
最近は清掃性を考慮した仕様が多く、シンプルな作りとなることが多いです。
現場内に突如現れた傾斜壁。
圧巻のこの壁はクライミングウォールです。角度は床に対して60度。
ボルダリングはほとんど未経験の身としては、この傾斜を見ただけで心が折れそうになりますが・・・
クライミングウォールの裏側。構造柱と斜材でつなぎ、強度を高めています。
壁・天井の石膏ボードのほとんどが張り終わりました。
ここまで進めば大工工事も終盤戦の様子となってきます。
一階の玄関ホールの床は土間コンクリートの上に直貼フローリングです。
釘などは使えないので、直貼専用のボンドを塗布して張っていきます。
このボンド塗りも、少ないと剥離し、多いと翌朝はみ出しているという、なかなかに繊細さが求められる作業。経験豊富な棟梁でも、気を張っているのかちょっと口数少なめでした。
大工工事最終日。7月頭から始まった大工工事でしたが、滞りなく無事に完了しました。
最後に仕上げたのはリビングの一角、壁のシナベニヤ張りでした。
最後は棟梁と一緒にお掃除。道具や材料がなくなり、スッキリ広々な空間となりました。
週明けからは塗装工事が10日間ほど入ります。エイトワークスの現場は造作が多いので塗装の仕事量も多めです。
内装の本格的な仕上げとなる、クロス工事が今日から始まりました。
クロス工事はまず最初に、壁と天井ボードのジョイントやビス頭をパテで平滑にする作業から入ります。
実際に壁紙を貼り始めるのは明後日くらいから。それまでは特に見栄えのしない下地処理ですが、もちろんとても大切な作業です。
一階の床のフローリング塗装に先駆けて、床養生を剥がしに行ってきました。
床の上の材料などはすべて片付けてあるので、すっきりんとしています。
久しぶりに顔を出したオークフローリング。写真だときれいに見えますが、塗装すると木目の表情がより豊かになります。
足場も解体され、外観も姿を現しました。
塗り壁・金属・木と3つの異なる素材を組み合わせた構成ですが、色味の彩度を抑えているので調和をとることができています。
電気工事の仕上げが終わり、照明が点く様になりました。
照明が点くと、やはり現場が華やぐというか新生活が近づいているワクワク感が漂います。
電気工事の仕上げと並行して水回りや暖房の仕上げも入っています。
食洗機も無事に納まりました。最近増えているフロントオープンタイプ。ここにキッチンの扉と同じ面材を取り付けて完成です。
美装が終わり、外構や細かな作業を除いて工事が完了しました。
玄関に入ると、いきなりこのお家の顔の一つとも言えるボルダリングルームがあります。ホルダーは施主様がご自身で取付しました。
実際に見てみると、やはりこの120°の傾斜は素人には挑戦する気もちょっと起きない角度です。
ですがこの空間で黙々と練習する姿を想像すると、ちょっとかっこよくてあこがれますね。
キッチンの天井には床と同じオーク材の羽目板を張っています。
食器棚やダイニングの収納の扉もオーク材なので、木目の統一感の中にモノトーンのキッチンが際立ちます。
リビングの窓からは緑地帯の緑を望むことができます。
テレビを壁掛けする予定の壁の裏側は階段と階段下収納。
階段を上ると正面にベンチコーナーがあり、ここからも山の景色を見えます。もうすぐ紅葉が始まるので表情の変化が楽しみです。
ベンチの下には引き出しを造作しました。
今週末のオープンハウスの後、ご家族を迎え入れる日を待つレイヤードハウス。
これからはご家族を守り、歴史を刻むという仕事が始まります。