建築に関連したお仕事もしている為、スムーズに施主の意向を自由に取り入れることができた建物となった。
札幌市北区で「プレーリーな家」が着工します。
着工に先駆けて地鎮祭が執り行われました。
土地の神様に、これから工事が始まる挨拶をする儀式です。神主さんの見事な祝詞(のりと)が響き渡ります。
この砂山に施主様が「えい!えい!えい!」という掛け声とともにクワを入れることで、一番最初に土地の土に手を加えることになります。
ちなみにこの「えい!」というワードですが、漢字にすると「栄」と書くという説があるそうです。
家を新築することで、一家がより栄えますようにという願いが込められているんですね。深い。
札幌市北区のプレーリーな家でも工事が始まりました。
掘削した土をダンプに移しながら、切込砂利を入れて床(とこ)を作っていきます。
顔を出している丸い円筒状のものは、掘削前に打設したコンクリート杭です。この上に家が載ります。
一度埋めてしまうと二度と目にすることができないものなので、ここだけは機械ではなく丁寧に手掘りした穴に埋めます。
まだ6月が始まったばかりだというのに、暑いですね!
そんな強い日差しの中、今日は基礎コンクリートの型枠解体です。
職人さんも暑い中の仕事は慣れたもので、太陽が昇って日向になるところから先に解体していました。少しでも暑いところを避ける知恵ですね。
この後暑さは一旦落ち着きそうですが、まだ夏はこれからです。
早めに暑さに体を慣らせて良かったかもしれないと言ったら職人さんは苦笑していました。
基礎工事の最終工程となる、土間コンクリート打設です。
流し込んだ生コンクリートを、トンボでならしていきます。
グラウンド整備で使うこともある、あれに似ていますが使い方は少し違います。
グラウンドでは引きずって歩く使い方になりますが、コンクリートを押さえるときは「クックッ」と優しく上から押さえながらずらしていく感じ。簡単そうに見えて、意外と繊細な動きが必要な作業です。
押さえたところと、そうでないところはこんなに見た目が違います。
無事に打設が完了し、片付けながら雑談する職人さんたち。
働く男たちのつかの間の休息。いい笑顔です。
札幌市北区のプレーリーな家。大工さんの建て方が始まりました。
青空の中にうっすらと雲がかかり、作業するには快適な気温です。
クレーン車で材料を吊り上げ、組み立てていきます。今回クレーン車は二日間。
クレーン車のオペレーターと大工さんの連携はトランシーバーで行います。
「ちょい倒し~」
「巻いてくださーい」
「ゆっくり下げ。ゆっくり下げ。はいストップ」
と、クレーン車からは見えない位置へも、大工さんの指示でピンポイントで材料が届きます。
かけた梁を掛矢(かけや)で叩き、はめ込みます。この躍動感、本日のベストショットです(笑)
上棟までもう少し。順調にすすんでいます。
7月というのに、なかなか夏本番がやってきませんね。
とはいえ、やっぱり現場で作業している大工さんは身体を動かすので例外です。
プレーリーな家では大工さんの大きな扇風機が登場しました。
今日は1階の床合板を敷く作業中。合板を敷くと現場内が歩きやすくなるので、安心感が違います。
上の写真はキッチンからリビング方向に向かってのアングルです。
突き当りには30cmの高さの小上がりを設け、空間をやんわりと区切ります。
そしてこの小上がりからリビングにかけて、長さ3.6mのテレビ台を造り付けます。
テレビ自体は壁掛けにする予定ですので、きっとテレビ台の天板はお子さんたちが登ったり飛び降りたりする遊び場の一部になることと思います。
ちょっとやそっとじゃビクともしない、頑丈なテレビ台を作らないとならないですね(笑)
現場用の階段がかかっている吹抜け。
上の窓から入る光が柔らかく降りてきています。
この吹抜けには階段がかかります。
THE EIGHT WORKSの階段は鉄骨のささらに木製の踏み板を乗せる仕様がメインですが、プレーリーな家の階段は、家全体のテーマに合わせてすべて木製になります。
THE EIGHT WORKSの新たなテイストのひとつになっていくかもしれません。
家の記憶では載せることの少ない、2階の様子です。
今は1階で大工さんが作業していることもあり、これでもかというくらい整理整頓されています。
大工さんがきれいな仕事をしてくれると、他の業者さんもいつも以上に気をつけて作業してくれるので、いいことづくめです。
1階のフローリングを敷き始めました。
THE EIGHT WORKSの標準仕様、道南材のなら無垢フローリングです。
無垢材は湿気や乾燥の影響を受けやすい材料ですが、THE EIGHT WORKSで使用しているなら材は硬さが適度にあり、膨張や収縮が少ない材料です。
人の身体に常に触れている唯一の材料が床です。そう考えると、素材選びも自然素材をチョイスしたいところですね。
ウェスタンレッドシダーの羽目板が玄関ポーチの天井に貼られました。
今回の様に奥行きのあるポーチだと、レッドシダーも存在感を見せてくれます。
張り上がった天井を見てもわかりませんが、このランダムな張り方は大工さんのセンスによるものです。
ポーチ内の壁にはレンガを張ります。レンガとレッドシダーのコントラスト、どんな風に仕上がるか楽しみです。
ついに階段がかかりました!
図面通りにビシッと収まり、一安心しました。
大工さんも「階段がかかると、ちょっとホッとします(笑)」とにっこり。
現場用の照明が放射状の影を作り、写真映えする雰囲気が出てます。
玄関前のポーチにはカーテンウォールのすりガラスがはめ込まれました。
プレーリーな家の顔とも言える部分です。
内側から見るとこんな感じ。全体の引いた感じは足場がなくなってからのお披露目です。
現場の材料に大量の穴が・・・!
誰かがストレス解消のためにやったのでしょうか?
違います。
昨日かかった階段の、とある部分のために、あるものを作った跡です。
何を作ったかと言いますと、
キャンディの様なコレ。日曜大工なんかが好きな方ならわかるかもしれません。
ビス穴を隠す、木ダボです。
プレーリーな家の階段は赤松集成材。踏み板の天板からビス打ちで固定するため、ビス頭をダボ栓で埋木します。
一般に流通している木ダボを使うと樹種が違っていてダボの跡が目立ってしまいます。それはそれで悪くないんですが、今回は同じ赤松集成材から木ダボを製作しました!それが最初の写真です。
埋木してペーパーをかけると、この通り!どこかわかりますか?
あまりの仕上がりの美しさに、大工さん時間を忘れてペーパー掛けに没頭していたそうです(笑)
そんな大工さんの職人技が随所に光るプレーリーな家。大工工事も終盤に差し掛かってきました。
いよいよ今日で大工工事も終了です。材料や道具も減り、少しさみしい感じも漂っています。
キッチンからリビングと小上がりを臨むアングル。
リビングと小上がりを横断する様に設置されたテレビ台の幅は3.6m。段違いの床に合わせた形状は造り付けならではです。
外部は下地のサイディングを貼り終わり、塗り壁とレンガ貼りを待っている状態です。
レンガを貼るのはエイトワークスでは初めての試み。どんな風に仕上がるか楽しみです。
内装仕上げの顔、クロス工事が始まりました。
石膏ボードのジョイントやビスの頭をすべてパテで埋め、下地を平らにしています。
貼った後は角や膨らみをローラーで押さえます。一枚貼ってはローラーをかけ、また一枚貼ってはローラーと、非常に丁寧なお仕事をしてくれる職人さんです。
春に始まったプレーリーな家も竣工間近です。
札幌市北区のプレーリーな家は外壁の施工も進んでいます。
上の写真は塗り壁「オメガ」の下地です。全体を塗り壁で仕上げ、アクセントにレンガを貼ります。
レンガもまだ貼り上がっていませんが、だいぶ全体像が見えて来ました。レンガは単色でなく、色ムラのあるものをチョイス。自然素材の雰囲気が出ています。