敷地周辺には公園や駐車場、通学路があり、多くの人が行き来する場所でもあることから、
プライバシー確保の為、L字型の建物形状と高さのある塀で囲った中庭のあるコートハウスとした。
一段下げたリビングは中庭との距離が近く感じられ、高天井の高窓からは視線を気にすることなく採光と周辺の緑だけを取り込むことができる位置とした。
南区の石山で新規に基礎工事が着工しました。
今回の地盤は補強が必要なものの、強固な支持層が浅めのところにあるという判定でした。
支持層が浅いと、いつものコンクリート杭がほとんど入らず地盤保証が付けられなくなってしまいます。
そこで今回採用したのは「砕石パイル」という工法。穴を掘った中に砕石を流し込み、基礎を支える地盤改良です。
使われるのは20mm~40mmの規格の砕石。
掘削した穴に砕石を流し込みます。
職人さんたちも記録のために写真を撮っています。
この時点で午前10時ですが、さすが12月。陽が低くて寒いです。
砕石パイルの工期は2日間。明日も工事が終わると基礎工事が始まります。
雪が積もり始めた石山の「三角庭のコートハウス」でも、養生テントの中で基礎工事が進んでいます。
年内に立ち上がりの基礎コンクリートを打設して年越しをしたいので、基礎業者さんも工程を守って進めてくれています。
テントの中では型枠が組み終わり、生コンの打設を待つ状態。
ちょっと大きめの「三角庭のコートハウス」は一番奥が結構遠めです。
割と大きめの道路に面していることもあり、上棟したら目立つ家になりそうです。
現場に大工さんとクレーン車が乗り込み、建方の開始です。
夕日ではなく朝日ですが、太陽にほえろの如く大きな太陽。ちょっと例えが古すぎますね(笑)
「三角庭のコートハウス」は建方のときは大工さん二人で行います。
たったの二人でも、昼前にはここまで進みます。段取りの良さと大工さん同士の連携が小気味よく映ります。
翌日には無事に上棟しました!お隣でも他社さんが明日から建方が始まるようです。
足場にイメージシートも設置完了。あまり目立つシートではありませんが、街並みの景観を邪魔しない落ち着いたデザインです。
冬至は過ぎましたが、まだまだ陽が短い大寒直後。夕方5時前には明かりがないと作業できない程に暗くなります。
明日には足場にネットがかかり、外観は見えにくくなります。しばらくは全景の見納めです。
エイトワークスのイメージシートは小さめで、目立つとは言えないサイズ。
最近特に言われるようになってきた、「エイトワークスさんといえばグレーですよね」という、イメージカラーになりつつある色を基調にしています。
現場ではちょうど屋根の断熱材を敷き込むところでした。
この作業の最大の敵は強風。軽い断熱材を敷く時に強風が吹くとかなり大変なんですが、この日は幸い無風だったため、サクサクと進みました。
30分かからずに敷き込み完了。あとは板金屋さんが来るまでブルーシートで養生しておくだけです。
上棟した「三角庭のコートハウス」に板金屋さんが屋根を葺きに来ました。
「三角庭のコートハウス」の屋根はポーチ・1階・2階と合計3箇所。写真は1階の屋根の様子です。ここはちょうどリビングの真上になります。
先に葺き終えた2階の屋根。西日を受けて輝いています。
板金屋さんが屋根の上で頑張っている間、棟梁にポタージュスープを振る舞ってもらい一息つかせてもらいました。
厳寒期の2月に冷えた身体を暖めてくれます。このスープが目的で現場に足を運ぶことが増えちゃいそうです。
サッシの取付が完了し、天候の心配がなくなりました。
まだ壁が立っていないので、家の奥行きがよく感じられます。
2階の奥で棟梁が作業中です。
こちらは同じアングルですが1階。正面の窓の向こうは道路。今はまだ透明ガラスで道路を歩く人が見えますが、最終的にガラスにフィルムを貼って視線をシャットアウトします。
ダイニングになる部屋には大開口の窓。高断熱のトリプルサッシが普及したことで、この開口でも家の断熱性能が下がりにくく意匠と性能の両立ができるようになりました。いい時代です。
「三角庭のコートハウス」の外壁は塗り壁仕上げ。
壁の塗り作業はもっと暖かくなってからなので、その準備にベースサイディングが貼られました。
こちらは玄関ポーチの様子。ポーチの軒天にはウェスタンレッドシダーを貼りました。長手方向に張ったので、奥行き感が強調されています。
リビングの真ん中に登場した移動式の足場。その名も「ローリングタワー」
脚にタイヤが付くだけで立派な名前で呼ばれる足場になります。
なんの変哲もない足場に見えますが、めったに使用することのないローリングタワーなので紹介させてもらいました。
この足場を使ってこれから天井の断熱作業に取り掛かります。
先日設置されたローリングタワーの活躍で、リビングの高天井の断熱工事が順調に進んでいます。
ちょうど施工途中の写真が撮れました。リビングの天井はグラスウールとスタイロエースの2層構造になっています。隙間なく施工された断熱材。
現場のストーブの熱も逃げにくくなるので、快適性も格段にアップ!
断熱材の充填が完了したら気密性を確保するためにポリロンフィルムで覆っていきます。
断熱と気密の工事は1セット。この2つの工程どちらを疎かにすると理想的な性能が出なくなってしまいます。
ちなみにちょっとした断熱の隙間を解消するために使用している「発泡ウレタン」、エイトワークスでは今後、二種類を併用するようになりました。
左が従来使用していたもので、右が新たに採用したドイツ製のウレタンです。
硬化しても弾力があり密度も高いため、より断熱補強の精度が欲しいところに使用します。
おそらくこのウレタンを採用しているのは、ほぼ道内初。
断熱性能に関しては敏感なエイトワークス。より高性能を目指してまた一歩前進しました。
室内の石膏ボード張りが進み、それぞれの部屋の広さがわかりやすくなってきました。
写真はダイニングキッチン。リビングとは直接つながらず、廊下をはさんで配置されています。
ダイニングキッチンの一角に張られたグレーのボード。
マグネットが付く、「タイガーFeボード」です。
このボード自体がマグネットになっているのではなく、あくまでもマグネットがくっつくボードです。
Feとは元素記号の鉄。鉄分が塗布してあるので磁石がくっつくということですね。
リビングは南西側に天井付けのサッシがあります。一旦天井に陽光が当たることで、光が柔らかくなって室内に降りてきます。
2階は廊下に面して寝室や子供部屋が並んでいます。
日本人のDNAが刺激される、奥行き感のある廊下です。
階段が完成しました。
「三角庭のコートハウス」の階段は家の中心付近に配置されていてリビングとその他に挟まれる形になっています。
エイトワークスの階段は曲がりのない直線階段が多くなっています。
階段も家のデザインの一部。ただの昇降路として隠してしまわず、上下階をつなげる中間領域としての役割を持たせています。
見上げれば二階が見える直線階段。鉄砲階段と呼んだりします。
階段を降りるときは縦に繋がる連窓が正面に。右手に見えている梁の上の開口は設計段階では壁になる予定でしたが、開口にした方がより開放感があるということで急遽開口に変更しました。
これによりリビング側からの光も階段に入りやすくなるので、より明るい階段へと変わりました。
大工さんの造作工事も後半戦。
GWが明けて最初の大仕事は、洗面脱衣室に設けるファミリークローゼットでした。
最近インスタグラムでもよく見かける様になった、家族ごとに分けて収納するスペース。衣類を入れたり日用品を入れたり、使い方次第で色々可能性が広がりますね。
上段はこのままオープンに使い、下段は扉を付けて使用します。
「三角庭のコートハウス」はちょっとした場所に収納があり、生活動線がよく考えられています。こちらはトイレの埋め込み収納。既製品よりも大きめにしたかったので造作になりました。
階段を昇った突き当りには書斎があります。書斎の広さは畳一枚分。仕事や趣味の部屋として使うには必要十分な広さです。
在宅勤務・テレワークが当たり前になったこの時代。書斎の存在は生活スタイルに大きく寄与することになっていきそうです。
1月にかけた足場が、本日ついになくなりました。
全体像が現れたときはやはり感動です。
ご近所さんも「素敵だねぇ」と声をかけてくれました。
塗り壁の外壁は目地がなく、無駄を削ぎ落としたミニマルな印象が特徴的です。
ポーチの天井に張ったウェスタンレッドシダーの羽目板が外観に暖かみを加えています。
足場がなくなり、外回りの外構工事の段取りも始まります。
これから雨の多くなる季節。天気予報と工程を見比べる毎日が始まりそうです。
大工工事が完了し、きれいに清掃された「三角庭のコートハウス」。
今まで毎日棟梁の仕事する音が響いていた現場内も、ひと時の静寂が流れています。
床の高さが1段下がったリビング。外の地面と近い高さになっています。広さは10畳あります。
階段室の一部を吹き抜けにした連窓の縦ラインは上下の動きを感じられる配置です。
二階の洋室には東面からの光が入り、程よいコントラストを描いていました。
外部では擁壁も完成しました。
リビングとダイニングの大きな窓は開放的ですが、裏の駐車場からの視線が直接向いてしまうため目隠しとして設けました。
少しずつ夏の暑い日も近づいてきました。竣工に向け、6月に入ると仕上げ工事が始まります。
内装の仕上げが終わり、清掃前の最終工程の三角庭のコートハウス。
今日はキッチンの組立でした。
キッチンは天板や収納部分、食洗機などがそれぞれバラバラの梱包で納品されたものを現場で組み立てます。
いつもは大工工事中に組み立てることが多いのですが、今回は床材がフロアタイルという素材のためイレギュラーな工程。
箱を組み合わせて固定し、天板を乗せるだけの簡単そうな作業ですが、それでも大工さんと二人で一日がかりです。
キッチンを組み立てている傍らでは暖房屋さんがガスボイラーの設置をしています。
組み立てが完了し養生されたキッチン。フルオープンタイプで開放的なキッチンです。
奥には冷蔵庫スペース。なにかと生活感が出やすい冷蔵庫はダイニングから見えない位置に配置しています。
オープンハウスに向けての設営が完成した三角庭のコートハウス。
「コートハウス」の名を冠するこのお家はダイニングとリビングの2方向から庭を眺めることができます。
コートハウスとは、中庭や光庭を有する家のことを表します。庭の向こうに塀を設けて囲うことで、家の延長として庭を使うことができます。
裏手にある公園の駐車場からのアングル。絶妙な塀の高さで光を取り入れつつ視線をシャットアウトできています。
実際の庭の様子。ここにお施主様が人工芝を敷く予定です。
リビングの床はホールやダイニングから見ると1段下がった間取りになっており、壁ではなく高低差を利用して空間をやんわりと独立させています。
高窓からは向かいの公園の樹木を眺めることができます。
キッチンの背面の食器棚は造作収納。扉のツマミひとつひとつまでオーダーです。
ダイニングから玄関までは視線を通す直線のホール。一般的な廊下の1.5倍の幅があるので、ゆとりのあるホールです。
階段から見えるのは吹き抜けと、縦のラインを強調した連窓。
ここからも少しだけ庭の様子がわかります。