家の記憶
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sumika

Update: 20.09.07
総2階建のシンプルな外観だからこそ、外壁全面にレッドシダーを採用。

少しづつ色合いが変化していく天然木特融の味わいを感じられ、

高台に位置するこの場所で、一際その存在感を放つ住宅です。

 
20.03.17
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南区澄川にて着工しました「sumika」

 

見返坂

急な坂のてっぺんに位置するため、坂のずっと先まで見通せる立地です。

 

今回は基礎工事と並行してコンクリート塀も造るため、まずは既存のブロック塀を解体しました。

 

塀根掘り

新設の塀のために坂道に沿って階段状の床(とこ)ができあがりました。

 

まずは塀の方の掘削が完了し、明日からは建物の方に取り掛かります。

 

20.04.13
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坂道のてっぺんに位置する「sumika」では基礎工事が終盤です。

 

住宅の基礎もさることながら、着工前に設計に頭を捻った擁壁もキレイに出来上がりました。

擁壁が仕上がると、坂道の急な勾配が目に見えてはっきりわかります。

バンクシーが通りがかって、絵でも描いて行きそうな壁だなと思ったり思わなかったり。

 

来週から大工工事が始まります。車や人の往来が多い立地での工事なので、気を引き締めて工事に臨みます。

20.04.17
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大工工事が始まる直前、現場に行くと足場が組み上がるところでした。

 

足場を組む職人さん、鳶(とび)と呼ばれる職人さんです。

 

本州の方だと足場だけでなく建物の建て方も鳶職が行いますが、北海道では建て方は大工さんが行うのが主流です。

大工さんや他の職人さんが安全に作業するために足場を組む、高所作業のスペシャリストたち。

高いところを飛び回る様から「鳶」と名付けられた職人さんは建設現場の花形とも呼ばれます。

 

建設現場だけでなく、屋外の特設ステージや雪まつりの巨大雪像製作中の足場などを見かけたことがある方も多いと思います。あれらも足場鳶職さんの仕事。

 

缶コーヒーのCMのキャッチコピー「世界は誰かの仕事でできている」という言葉は実に的を射たフレーズで、なんか良いよねと思うこのごろです。

20.04.23
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クレーン車を用意して大工さんの建て方が始まりました。

 

建物よりもうんと高い位置まで伸びたクレーン車のブームは遠く離れた場所からでも見えて建て方作業をしていることを知らせてくれます。

 

雨の日をかわして日程を組み直しましたが、おかげで雨に当たることなく作業できています。

 

吊り荷

 

クレーン車に吊り上げられる建材。クレーン車のワイヤの先端のフックに吊り荷を引っ掛ける作業を玉掛け(たまかけ)と言い、資格の必要な作業です。

 

玉掛けの語源は諸説ありますが、吊り上げたときの形状が掛け軸ににていること、高級な掛け軸には瑠璃や琥珀などの玉が使われていることが語源との説があります。

 

ちなみに「クレーン」の方は直訳すると「鶴」で、形が鶴に似ていることからそう呼ばれています。

20.04.28
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ゴールデンウィーク直前、外張り断熱材張りが始まりました。

 

今回採用されているのはエイトワークスの標準仕様よりグレード高めのネオマフォーム66mm。

 

今回このネオマフォーム採用に至った経緯は断熱性能の向上だけでなく、設計の意匠的な意図もあるのですがそれはもう少し先のお話です。

 

無数に印字された「NEOMA FOAM」のロゴを見ると、思わず感嘆のため息が漏れてしまいます。

それほど、性能の高い断熱材です。

残念ながらすぐにシートで囲われて見えなくなってはしまいますが。。。

 

丸のこ

 

ネオマフォームを切った丸のこはピンクのモコモコに。見るからに暖かそうです。

 

ネオマフォーム

 

そんなネオマフォームにも弱点があって、断面はあまり水に強くないというところ。

水の侵入をシャットアウトするためにジョイントというジョイントや釘の頭にはすべてテープを張ります。大工さんが張った先からテープ貼りを手伝ってきました。

「テープの張り方一つでもキレイに」という棟梁にチェックされても大丈夫な様に丁寧に貼ってきました。

 

足場を登ったり降りたり、結構な運動量ですがそれもこれも家をしっかり守るため。

安心してゴールデンウィークに入れそうです。

20.05.19
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澄川で大工工事中のsumika

 

一階の床合板を張り終えました。これで現場に遊びに来てくれる施主様も家の中、奥まで安心して入ってもらえます。

 

一階床

 

ここまで工事が進むと、電気屋さんや水道業者さんなどが現場に登場して現場もちょっとにぎやかに。

外観

外回りも下地が完了しました。外壁を張るまでの間、景色はほとんど変わらなくなります。

外壁が張り終わって足場を解体する日が待ち遠しいですが、もう少しおあずけです。

20.05.30
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5月ももうすぐ終わりなのになかなか暖かくならないと思っていたら、突然夏のように暑くなりましたね。体調の管理には気をつけたいところです。

 

コロナウイルス自粛要請の解除とこの暑さ、そして週末という条件が重なったためでしょうか。通りがかったお肉屋さんは朝から大行列でした。きっと皆バーベキューをするんでしょう。

 

そんな土曜日も大工さんは現場で汗を流してくれています。

とは言え、断熱材を入れ終わった現場の中は外よりもかなりひんやりしています。

 

断熱材へのこだわりだけでなく、エイトワークスはサッシもトリプルガラスの採用を勧めています。

上の写真はYKK APのトリプルガラスサッシ APW430。

リビングなどの大開口では特にペアガラスとの性能差が顕著になります。

 

DK

 

今日も現場内は仕事中と思えないほど整頓されていました。

 

現場に行くとよく箒とチリトリを手に持つんですが、毎回ササッと掃いたらもうゴミがない。それでも棟梁は更に綺麗な現場を目指しているそうです。

 

そんな綺麗好きな棟梁ですが、意外にも自宅の中は散らかっているそうです。他の職人さんたちも、「え~?想像つかないね」と口をそろえるほど。

 

完璧すぎず人間味もある、皆に愛される棟梁がいるのもエイトワークスの自慢です。

20.06.05
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暑い日が続き、現場には扇風機が登場しました。

 

一階では無垢フローリング張りが始まっています。

 

ボンド付け

 

裏返したフローリング一枚一枚に塗られたボンド。フローリングは今回もエイトワークスの標準仕様、道南のなら材です。

手際よくゴムハンマーで叩きながら張っていく様子。無垢材は湿気の影響で膨張収縮があるので、季節によって叩き具合も変えています。今は湿度が高い時期なので、強めに叩いています。

 

 

一列敷き終わったら、コンプレッサーにつながった機械で細い釘を打ちます。機械のホースが床を這ってボンドが付いたりしないように、天井の格子をくぐらせる棟梁の一工夫。

 

無垢フローリングは一枚一枚張らなければならないので、全て張り終えるのに2~3日はかかります。

明日にはほぼ全体が張り上がり、一息つけそうです。

20.06.20
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階段の鉄骨ささらが取付けられました。

 

踏み板を乗せる前なので上り下りはまだ出来ませんが、現場の進捗的には大きな一工程です。

 

3本の柱があるおかげで、階段の存在感を強すぎないものに中和してくれています。

 

鉄骨ささら

 

正面から見た姿。ささらが取り付けられたらすぐに大工さんが踏み板を乗せるので、このささらだけが見られる「生」の状態は意外とレアです。

 

階段を登りきった先に窓を設けているので、上からの明かりも助けになって明るく開放感のある階段になりそうです。

20.07.20
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大工工事の内部作業も終盤にさしかかり、収納や家具工事も進んでいます。

 

奥の右手に造り付けられたのはテレビ台。エイトワークス標準仕様の一つです。

両サイドには引き出しが付き、センターはゲーム機やブルーレイレコーダーなどを置くオープンなスペースになっています。

 

その左には吊り収納。

床から天井までの収納とせず、吊り収納とすることで床の広がりを持たせる効果があります。

 

下駄箱

 

こちらは玄関収納です。

右下は傘を掛けるスペースになるため棚板を設けていません。

こちらの玄関収納も床には置かず、少し浮かせる造りです。

 

 

二階では書斎も出来上がっていました。ここはご主人の仕事と趣味の部屋。本棚の棚板は蔵書の多さにも耐えられるように厚めのものを用いています。

作業スペースとなるカウンターは、その広さを確保するために本棚と交差するように配置しています。

 

大工工事はあと少し。木の素材そのままの造作収納たちが、塗装で化粧されるのを静かに待っています。

20.07.25
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リビングは天井周りにアクセントを加えました。

 

まず一つが天井仕上げ。

 

天井仕上げは壁紙や羽目板を使うことがほとんどですが、今回は梁と梁の間に突板を採用。

一段上がった天井面に突板を張ることで、空間にメリハリを付けています。

 

 

もう一つが間接照明。

まだ照明器具が付いていないので点灯はできませんが、窓上に水平に伸びた壁の上から天井を照らす様になります。

ちなみにこの水平の壁はカーテンボックスも兼ねています。

 

sumikaのLDKは、ミニマルでシンプルな空間。そこに遊び心を加えるために今回の天井造作を取り入れています。

20.07.26
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満を持して、外壁のレッドシダー張り作業がスタートしました。

 

エイトワークスとしても久しぶりの全面レッドシダーですが、今回は初の縦張り。横張りは今までもいろいろなパターンの実例があり、完成形の想像がしやすいのですが縦張りはちょっとドキドキ。

 

でも数列張って、思いました。

「・・・あれ・・・?」

「思ってたより・・・数倍かっこいいかも」

 

棟梁も、「これヤバいですね。張ってて楽しいですし。まだ。」

と笑っていました。

 

ですがこの「まだ」の一言には、このレッドシダーを張る作業を一体何日間続けることになるのかという不安が見え隠れしています笑。

 

実際、おおよその計算でどれだけ早くても実働で20日間は外壁を張り続けることになりそうです。

 

しかしながら完成形のイメージがより明確になり、安心というかワクワクが強まりました。

全体像のお披露目が楽しみです。

 

20.08.07
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sumikaの内装はクロス工事中です。

 

クロスは天井から貼るのが基本。1階は天井が貼り終わっています。

右手の階段の奥が玄関、左手奥がキッチンになっています。

 

 

2階でも同様に天井クロスの最中でした。左右の部屋で天井クロスの施工前後がわかります。

 

お盆前にはクロス工事は終了し、盆明けは仕上げ工事。残雪のなか着工したsumikaも、いよいよ終盤です。

20.08.11
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エイトワークスの建物の特徴のひとつとなってきた、ウェスタンレッドシダーの外壁。

 

初めて見た人から出る質問の中で多いのが、「耐久性ってどうなんですか?」という疑問。

 

ウェスタンレッドシダーという樹種には、水溶性フェノリックスという成分が多く含まれ、防腐・防虫効果を高めています。

 

実際、潮風の強い鎌倉や湘南エリアでも40年前のウェスタンレッドシダーを張った住宅が健在なほど。

一般に流通しているサイディングが10年で塗装の目安になっていることを考えると、その耐久性は比較するまでもないかもしれません。

 

でも、そもそも水溶性フェノリックスってなに・・・?ってなってしまいますよね。

詳しく話すと化学の授業になってしまい続きを読んでもらえなさそうなので、身近なもので説明すると赤ワインやお茶などに含まれるタンニン成分の一つだそうです。

赤ワインを飲んだときに、口の中の水分を奪う様な渋みが強いときはタンニンが豊富に含まれているため。

 

タンニンには抗酸化作用や発ガン性物質の抑制効果が報告されており、いわゆるアンチエイジング効果のある成分です。素敵!

これが多く含まれた木材となると、たしかに耐久性の高さの裏付けになっている感じがしますね。

 

 

一枚一枚色味の違うウェスタンレッドシダーも、何年か経つと色が抜け全体がシルバーグレーになっていきます。それも待ち遠しいですが、しばらくは季節ごとに表情を変えるというのが何よりの楽しみです。

 

20.09.07
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今回で最後の投稿となります。

 

外構工事が完了し、エントランス近くにはシンボルツリーを植栽しました。

 

緑がレッドシダーの外壁に映えますね。

 

北海道は除雪のスペースの事も考えてか、植栽などで外観を彩るという文化があまりないのですが、最低限1本の木を植えることだけでも雰囲気が全く違うので、是非皆さんにおすすめしたいところです。

 

 

 

 

 

 

カメラマンの佐々木さんに今回も撮影をしていただきました。

 

 

 

 

ダイニングの照明にはフィンランドの照明ブランド「Secto Design」を。

 

リビングからダイニングにかけての天井は高さを上げ、ナチュラルな木目仕上げで変化をつけてみました。

奥の窓上にはカーテンボックス兼用の間接照明が隠れているので、夜はこの木目の天井を柔らかく照らす役割も担っています。

 

 

 

 

完成後には気密測定もしてもらいました。

ここ1、2年やれていなかったので、そろそろ最近の数値も必要だなと思い、測定をすることに。

高すぎる目標ではありますが、常にC値=0.1を目指してはいるもののこればかりはなんとも保証はできないのですが、結果はなんと相当隙間面積「0.1」となりました!

 

もうこれ以上は0になってしまう為、今回の数値が最高の数値となるので測定の方も滅多に見ない数値に驚かれていました。

 

この結果を作ってくれた職人さん方には改めて感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、引渡し後に撮った写真ですが、木製のカーポートと物置も設置されています。

 

無塗装のレッドシダーの外壁が年月と共にシルバーグレーへと変化していくことも考慮して、この物置たちもグレーの塗装色にしてもらいました。

ブラウン系にするよりも存在感が薄れ、個人的には選べる色の中で一番いい色かなと思いました。

 

今回で木製外壁の全面貼りは3棟目となりますが、出来上がるまでは細かな納まりなどで大変なことの方が多くありますが、貼り終えてから見る光景は全てを忘れさせてくれるくらいの価値と達成感があるなと改めて思いました。

 

最初は白のガルバと迷われていたお施主様にも感謝の気持ちでいっぱいです。

貼り終えた外壁を見て、「迷っていたあの頃の自分をぶん殴ってやりたい」と言っていたのは面白かったです。